長い眠りから覚めて
私の家には蔵がある…と言うと、たいていの場合、びっくりされます。
私の曾祖父は、戦前、貿易の仕事をしており、大変羽振りがよかったと聞いています。
たくさんの骨董やお道具を買い集め、豊かな暮らしをしていたようです。
ですが、敗戦で進駐軍がやってきて、屋敷は接収。
荷車に積めるだけの荷物を持って、家族と逃げました。
当時のことを知る人は、すべて故人となり、詳しいことは分かりませんが、
蔵の中には当時をしのばせる骨董品がいくばくか残っています。
これまでは骨董に興味もなく、ただ放置していたのですが、
家族で話し合って、一度、きちんと整理してみようということになりました。
知識のない私がまずするべきことは、
何があるかを把握すること。
写真を撮り、名称を調べ、
経歴が分かる物は併せて、
ブログにまとめていきます。
大切にしてくださる方に、
お譲りすることも視野にいれています。
100年以上経った器たちの
変わらぬ美しさもお伝えできれば幸いです。